Google Apps Script(通称、GAS)とは、さまざまなGoogle Appsを拡張するGoogle社が開発したプログラミング言語です。
2019年10月現在、以下のサービスをプログラミングで拡張することができます。
- Gmail
- Google翻訳
- Googleマップ
- Googleカレンダー
- Googleドキュメント
- Googleスプレッドシート
- Googleスライド
- Googleフォーム
- データポータル
※利用できるサービスを一部抜粋。他のサービスはこちらで確認できます。
- BigQuery
- Googleアドセンス
- Googleアナリティクス
- Googleタグマネージャー
- YouTube
GASを使用するために準備するものは、以下の3つです。
- Googleアカウント
- ブラウザ(Google Chrome推奨)
- ネットワーク環境
プログラミング上達の秘訣は、直感(体感)で大枠を知り、論理で体系的に理解することです。
そこで今回は、GASの『開発環境を起動する方法』から『プログラムの実行』までを、初学者が躓かないように、画像とGIFアニメーションを用いて直感的に分かりやすく紹介します!
開発環境を起動する
まず始めに、GASの開発環境(スクリプトエディタ)を起動する方法を紹介します。
GASの開発環境を開く方法は他にもありますが、今回は一番簡単な方法を紹介しています。
ツール
> スクリプトエディタ
の順番に選択します。
別タブでスクリプトエディタが起動したら、GASをプログラミングする準備は整いました。
上のようなエラーが出た人は、ブラウザのアカウントがデフォルト設定になっているか確認してください。
すると、問題なくスクリプトエディタが開けるはずです。
プログラムを記述する
次は、ログに『Hello GAS.』と出力されるGASのプログラムを記述します。
デフォルトでmyFunction
メソッドが記述されていると思うので、その中にLogger.log("Hello GAS.");
と入力してみましょう。
GASでは、Logger.log(ログに表示させたいもの)
でログを確認します。
今回は、Hello GAS.
という文字列をログに表示させています。
function myFunction() {
}
function myFunction() {
Logger.log("Hello GAS.");
}
入力が完了したら、ショートカットキー⌘+S(Windowsの方は、Ctrl+S)、または、『保存ボタン』をクリックしてコードを保存します。
GASのプロジェクト名が未設定の場合、アラートダイアログが出てくるので、『Hello GAS.』というプロジェクト名を設定しましょう。
コード.gs
の左の※が無くなれば、プログラムは最新の状態で保存されていることを意味します。
プログラムを実行する
さいごに、GASのプログラムがちゃんと動作するかプログラムを実行してみましょう。
実行ボタンを押すことで、GASを実行することができます。
実行ボタンを押したあとに、エラーが表示されなければプログラムは正常に動作しています。
GASを操作しているアカウントを選択します。
これで、GASの承認作業はおしまいです。
ログを確認する
プログラムを実行したのに、何も起きませんね。
それもそのはず。Logger.log
メソッドを使ってログを確認する場合、ショートカットキー⌘+Enter(Windowsの方は、Ctrl+Enter)を押すことで、ログを確認することができます。
表示
> ログ
の順番に選択することでも確認できます。きちんとログに『Hello GAS.』という文字列が表示されていることが確認できますね。
これにて、GASの開発環境の起動からコード実行まで完了です。お疲れ様でした。

さいごに
今回は、GASの『開発環境を起動する方法』から『プログラムの実行』までの流れをザーッと一通り紹介しました。
GASは、インターネットに繋がったブラウザさえあれば、どこでも簡単に始めることができます。
更にそのうえ、完全無料であり、開発環境の起動にイライラすることもなく、専用のアプリケーションのインストール等も不要です。
大規模なアプリケーションの開発には向いていませんが、フリーランスや中小企業程度の組織・集団であれば、すぐさまGASの恩恵を得られるでしょう。
ようこそ、自動化の世界へ。最後までお読みいただきありがとうございました。